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教え子との交際は「自由恋愛」か「グルーミング」か…元上智大教授の「セクハラ裁判」判決へ

上智大元教授で、美術評論家の林道郎氏から、10年にわたりセクハラを受けたとして、教え子だった女性が訴えている裁判の判決が3月27日、東京地裁で言い渡される。

訴状などによると、原告の女性は上智大入学後、林氏の講義を受講するようになったことから、林氏を指導教官として大学院に進学した。

女性は、在学時に林氏から性的関係を持つよう働きかけられて、交際を余儀なくさせられたとして、2200万円の慰謝料を請求している。林氏との交際が終わったあと、女性はうつ病と診断されたという。

裁判で、女性側は林氏による「グルーミング」(手なづけ)があったと主張している。

グルーミングとは、若年層に対して、年長者が巧みに信頼関係を築いて、性被害へと追い込むための行動とされる。

これに対して、林氏側は「自由恋愛だった」と反論し、両者の主張は真っ向から対立しており、裁判所の判断が注目される。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

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固定残業代、自腹営業・・・野放しの「求人詐欺」で被害続々、6月12日に電話相談

求人票の内容と、実際の労働条件が異なる「求人詐欺」が社会問題になっている。厚生労働省によると、2014年度にはハローワークで、求人詐欺に関する相談が1万2000件あったという。

被害者を支援するため、労働系弁護士や労働組合などでつくる「ブラック企業対策プロジェクト」は、6月12日の午後5時〜8時まで「求人詐欺無料電話相談ホットライン」を開設。相談者の労働環境を聞き取り、アドバイスをおくる。

担当者は、「辞めるだけでなく、職場環境を改善して残るという選択肢もある。相談機関につながっていれば、いろんな手が打てる。『おかしい』と思ったら電話して欲しい」と話している。電話番号は、0120-987-215。すべて無料。

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法令違反の「宝探し」か「歴史的発見」か YouTuberと小学生の明暗を分けたポイント

近年、野外で金属探知機などを使った「宝探し」や「トレジャーハント」の動画を公開しているYouTuberが人気を集めている。

YouTuberが山や河川で古銭などを発見し、「お宝が出た」と喜んでいる動画だ。しかし、こうした動画の中には、城跡や寺院跡、防空壕など歴史的な場所を掘削しているものもあり、文化財保護法などの法令違反が疑われるケースがある。

今年5月、ある男性2人組のYouTuberが、埼玉県秩父市にある中世の城跡を訪れ、金属探知機に反応した場所を次々とスコップで掘り返して「お宝」を探す動画が問題となった。

埼玉県文化資源課が5月15日、ツイッターで注意を呼びかけたことを受け、YouTuberたちは謝罪して、今後は掘削をおこなわないと公表した。

一方、同じ日、三重県津市の山中で遊んでいた子どもたちが偶然、貴重な中世の墓を見つけ、「歴史的大発見」と報じられて注目を集めた。

歴史的な場所を掘り返して違法性が指摘されたYouTuberと、山中で歴史的大発見をした子どもたち。明暗を分けた「宝探し」はどこまでが合法で、どこからが違法なのだろうか。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

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吉野家が説明した「留学生の就労ビザ取得は困難」は本当なのか 法務省に聞く

牛丼チェーン「吉野家」の会社説明会に申し込んだ日本国籍の大学生が、外国籍と判断されて説明会の参加をキャンセルされたというツイート(現在は削除)が5月、SNSで話題になった。

弁護士ドットコムニュースの取材に対し、吉野家を運営する吉野家ホールディングスは、外国籍を理由に予約をキャンセルした理由について「技術・人文知識・国際業務によるビザの取得は非常に困難で、内定取り消しをせざるを得なくなったことが一定程度ございました。ビザの取得をできず内定を取り消された方の心象を慮るあまり、外国籍の方は新卒の会社説明会のご応募をいただいても参加をやむなくお断りしておりました」と回答した。

吉野家ホールディングスが募集したのは、総合職(店長職)だ。そもそも今回のツイートの投稿者は日本国籍だったとみられるが、外国籍であった場合、店長職で就労ビザの取得は本当に難しいのか。法務省に聞くと「個別の業務を見ないと正確なことは言えないが、技術・人文知識・国際業務、または特定活動46号として認められることはありうる」という。外国籍の就労ビザの制度を調べた。(ライター・田中瑠衣子)

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地球を周回する宇宙国家「アスガルディア」計画、既に国民10万人…税金どうなる?

人類で初めて宇宙空間に国家をつくる計画がある。その名も「アスガルディア」。北欧神話に登場する都市名にちなんで名付けられ、ロシアの科学者・イーゴリ・アシュルベイリ博士が構想している。地球を周回する植民地という位置付けだ。

報道によると、今年12月にも、プロジェクト第1弾として小型衛星を打ち上げる計画だ。すでに200カ国10万以上の人々がオンライン上で「国民」となっているという。実際の国民はまだ地上にいる状態だが、アシュルベイリ博士は、小型衛星打ち上げ前に「正式な国家」として、国連に承認してほしいと考えているそうだ。

一方で、憲法など、ルールに関する議論も浮上しているようだ。たとえば、納税は「自由意思に基づく」とされているという。もし仮に国連に承認された場合、その国民はしばらく地上にいることになりそうだが、この場合、住んでいる国に税金を支払わなくて済むのだろうか。冨田建税理士に聞いた。

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瀬戸大也さん性的デマ画像が拡散、どんな罪? 声明で「捏造」と強く否定

競泳の瀬戸大也さんが8月13日にX(旧Twitter)に声明を投稿し、SNS上に広がった情報を事実無根だとし、法的措置に向けて動いていることを明かした。

瀬戸さんとされる人物がSNSのDMで女性と卑猥なやりとりをするスクリーンショットや、性的な部位をうつした画像が拡散していた。瀬戸さん側はこれらの情報を「捏造」と断言。画像を投稿したり、拡散したりすれば、どのような罪に問われる可能性があるのだろうか。

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コンビニ「無断駐車は警察に通報します」、本当にされたら、罰則が待っている?

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「川崎市は治安が悪いって本当?」 市広報誌の特集が話題、担当者「噂に左右されず、素敵な街だと知って」

「川崎市の広報誌の今月号の特集が、『川崎市の治安が悪いって本当?』で笑ってしまった」。神奈川県川崎市が発行する「かわさき市政だより」(2021年9月号)の特集が、ツイッターで話題となりました。

特集は、市が毎年おこなっている「川崎市都市イメージ調査」(2020年度)の結果をまとめたもの。

これに対し、ツイッターでは「気にせず住んでます」「幼少期はなかなか物騒だった」「ここ12〜3年でだいぶ治安良くなった」などさまざまな声が寄せられていますが、実際のところは?

市政だよりを編集した川崎市の担当者に話を聞きに行きました。

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「私の仕事は、残業代を出すことに値しないのか」 公立小教員の訴え〈全文〉

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出演強要問題「小さなAV村に黒船がやって来た衝撃」脚本家・神田つばきさん(上)

アダルトビデオ(AV)出演強要問題について、AV業界内部から、背景には「日本社会に女性差別があるからだ」と声をあげた女性がいる。『ドラマ物AV』の脚本家、神田つばきさん(57)だ。

神田さんは9月中旬、都内で開かれたイベントで、「日本の『性の文化』は、男性が消費者側、女性が供給する側に固定されている。男性が女性を『消費物』のように見るようになる。それが続けば、強要問題のような被害がどんどん出てくる」と発言した。

神田さんは、39歳でAV業界に入ったという「異色の経歴」を持つ。これまでAV女優やSM雑誌のライター、メーカー(制作会社)の社長、そして脚本家として、15年以上業界に関わってきた。AV出演強要をめぐる問題をどう見ているのか、神田さんに聞いた。