この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
夫が不倫したということで、離婚したいとご相談に来られました。夫は、不倫の事実は認めるものの、やり直したいということで、離婚には応じませんでした。そのため、離婚するには、どうしたらよいのかとのご相談でした。
解決への流れ
まず、離婚を考えた際の考慮すべきこととして、①離婚の可否、②子供のこと、③お金のことと段階を分けて考えるべきことと説明しました。その上で、相手が離婚することについて拒否しているので、当事者での話し合いでは埒が明かないので、離婚調停を申し立てることをお薦めしました。離婚調停の申し立てのご依頼を頂きまして、離婚請求と共に、子供の親権、養育費、慰謝料、財産分与、年金分割を合わせて請求しました。調停の中で一貫して、もうやり直す気はないことを調停委員を通じて相手方に伝えてもらったところ、相手方も離婚やむなしと考え、あとは②子供のことと③お金のことの取り決めとなりました。相手方は、自らの不倫が離婚の原因ということもあり、こちらの要求をほとんど飲む形で離婚が成立しました。
離婚について、当事者同士で話し合っていても、感情的になるだけで、なかなか話が進みません。また、精神的にも負担が重いことになります。そのため、調停を速やかに申し立て、第三者に入ってもらって話を進める方が、良い解決になることが多いです。今回も、まさに、その通り、調停委員を通して、相手方を説得してもらい、良い結果に終わりました。