犯罪・刑事事件の解決事例
#養育費

養育費未納による差押え事案

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安倍 久美子 弁護士が解決
所属事務所九州合同法律事務所
所在地福岡県 福岡市東区

この事例の依頼主

30代 女性

相談前の状況

離婚した元夫と、子3人の養育費支払いにつき調停を成立させたが、支払いが止まって久しく、数百万円の未納が生じているとのことで、相談に来られました。元夫は親族の経営する職場で働き、給料を得ているとのことでしたので、給料の差押をおこなってはどうかと提案しました。

解決への流れ

さっそく給料差押の手続(債権差押命令申立)をおこない、差押の決定を得たのですが、滞納があり、給料の半分を差し押さえるとの命令だったため、元夫から差押禁止範囲変更の申立(生活が大変なので、給料の差押の金額を減らしてほしいとの申立)がなされました。元夫にも事情はあるのでしょうが、こちらも現実に3人の子どもを育てていること、もととなる調停自体、養育費の支払を一定期間免除し、その後支払いを再開してもらうという内容だったため、これ以上の譲歩はできないなどとその申立に反論したところ、範囲変更の申立は排斥されました。その後は勤務先に命令の通りお支払いいただくことができました。

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安倍 久美子 弁護士からのコメント

養育費の支払義務者が給与所得者だった場合は、給料差押は強力な回収手段です。養育費の滞納が生じた場合には、できるだけ早期に弁護士に相談されることをおすすめします。なお、夫(妻)が長く勤めた会社を退職すると言い出した場合も、退職金の仮差押という手段がありますので、早急にご相談ください。